女性の生理痛を改善するためによく使われる漢方薬の一つに「当帰(とうき)」があります。
筆者が最近中華スーパーで手に入れた「当帰」を使用して、からだにやさしい薬膳スープを作ってみました。
当帰(とうき)とは
当帰(とうき)は、中医学や漢方薬で広く使用される生薬の一つで、別名「女性の薬草」とも呼ばれています。当帰は中国を中心に自生しており、根部を主に使用します。
女性は定期的に血を消耗するため血虚になりがちです。当帰をとることで血液不足の血虚の体が補血、養血されていくため月経のある方にぴったりの食材です。
当帰の入手方法
当帰は、一般的には乾燥した形で市販されており、漢方薬局や一部の健康食品店などで入手することができます。
アマゾンでも購入できるようです。
筆者は以下の中華食材店で見つけました。
当帰と鶏肉の薬膳スープのレシピ
材料を切って煮込むだけのずぼらレシピです。
【材料】
- 当帰(1本)
- 鶏骨付きもも肉(2本)
- 生姜(1片)
- クコ(10粒)
- 松の実(適量)
- ネギ(1本)
- しいたけ(3個)
- 白きくらげ(適量)
- 塩(適量)
材料はこだわらずお手持ちの好きな食材を使ってください。
骨付きももがない場合手羽先もおすすめです。骨なしもも肉でも〇
筆者は補陰のために白きくらげを入れました。
量も目安ですのでテキトーで問題ないです。
【手順】
- 当帰を水で洗い、15分ほど水につけておく。その後、水気を切る。
- 生姜やネギ、しいたけなどは食べやすい大きさに切る。白きくらげはほぐしておく。
- 鍋に材料を入れ、すべて浸かるくらいたっぷりの水を入れて、中火にかける。
- 沸騰したら弱火にして30~40分程度煮込む。水が減ったら適宜足す。
- 最後に塩で味を調えて完成です。
鶏肉はおなかを温めて気を補い、体力回復によい食材です。また、骨付きにすることで増血効果もあります。月経で気血を消耗しているときにぴったりの食材です。
中医学、東洋医学には「医食同源」という考え方があります。
医食同源の考え方によれば、私たちの食べ物や食事の内容は、健康や病気の予防・治療に深く関与しているとされています。つまり、適切な食事を摂ることで、健康を維持したり病気を予防・改善することができるという理念です。
この「当帰」を使った薬膳スープのレシピを試してみて、心と体のバランスを整えながら、月経に備えた心身を作っていきましょう。
P.S. 症状がひどい場合はお医者さんにかかることをおすすめします。